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日本科学技術ジャーナリスト会議でサイエンスカフェ [科学と社会]

 このブログで何度も取り上げているように、サイエンスカフェの取り組みが、あちらこちらに広がっている。聴衆も気軽に議論に参加できる形式が新しいのだろう。

 新聞を中心に科学ジャーナリズムに関わる人たちが集まっている日本科学技術ジャーナリスト会議も、サイエンスカフェに注目しているようだ。来週開かれる総会のあとに、サイエンスカフェならぬ「サイエンスワインバー」を開く予定だ。日経新聞の中村雅美さんが話題提供をしたのちに、聴衆を含めて活発な議論をするということだ。
 だが、この企画は普通の懇親会とどう違うのだろう。会議やシンポジウムのあとの懇親会では、はじめに誰かが挨拶をして乾杯をして、そしてみんな思い思いに話をし合う。たとえば、参加者とパネリストが議論をすることも可能だ(それが、僕が懇親会に参加する一つの理由だ)。たいてい、はじめの挨拶では議論の総括や言い残したことをしゃべるので、話題提供にもなっている。なので、サイエンスカフェをわざわざ企画するまでもないように思う。
 たしかに、懇親会でも知り合い同士で固まっていたり、それこそパネリストや講演者だけで話をしていたりなんていうことがある。その壁を破って会話に参加するのは、なかなか難しい。その点で、コミュニケーションを促進する仕組みがあるのは望ましいことだ。この仕組み、つまりコーディネーターの活躍しだいで、ただの懇親会になるか、一歩進んだコミュニケーションの場になるかが決まると思う。
 そもそもサイエンスカフェは、ふだんサイエンスに親しみのない一般の人が、気軽に参加できるというところに、一番の特徴がある。この会議のように、内輪の総会で会員だけが参加するというのは、その趣旨からは外れているように思う(注:もしかしたら会員以外も参加できるかもしれない)。
 それよりも、科学ジャーナリストと一般市民とが、外で語り合うようなイベントを企画してほしい。ネット上では、毎日新聞の元村さんのブログ「理系白書」が、サイエンスを通じた交流の場になっている。元村さんが書き込まなくても、読者同士で議論や交流がされているのは、まさにサイエンスカフェのようだ。
 ジャーナリストが開くサイエンスカフェ。これもなかなか面白いのではないだろうか。日本科学技術ジャーナリスト会議の皆さん、プレスセンターを出て、街でイベントをしませんか。
 理系白書シンポじゃなくて、理系白書カフェやりましょうよ、元村さん! うん、毎日新聞なら、できるきがします。


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