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博士が100人いる村 [科学と社会]

 読売新聞とヤフートピックスのおかげで、余剰博士問題が物議をかもし出しているようだ。僕もかなりいい加減なことしか書かなかったので、もう少しまともな意見を書いておこうかなと思っていたところ、今朝、SciComニュースを読んで、こんなサイトがあることを知った。

「博士が100人いる村」である。

 強引なオチをつけたブラックユーモアで、悲壮感漂っているし、鵜呑みにして余計に鬱々としないでほしいとは思うのだが、やはり100人の村というのは非常に分かりやすい伝え方だなあと半ば感心してしまった。誰が作ったのかは知らないが、ぜひとも文科省が「博士に進む皆さんへ~博士が100人いる村~」とでもしてリーフレットを配ってしまったらどうだろうかね。

 先日は、博士のどん詰まり状況を知らないのは自己責任だ的なことを書いてしまったが、そういうためには、文科省がきちんと状況を調査し公開し、そして科学技術人材養成のビジョンを、博士進学者にしっかりと見せることが必要だ。博士が100人いたら、何人くらいアカデミックの研究者として養成し、何人は企業研究者として養成し、何人は知財、何人は科学技術政策、何人は経営、何人は教育、何人は科学技術コミュニケーション・・・・というのを数値目標として示してもよいだろう。研究者養成課程は50人にして、のこりは知財、MOT、科学コミュニケーションなどの養成コースを設置、そもそも博士を減らしますというでも良い。とにかく、どうするのか示してほしい。

 僕は僕で好きな道を行きますが・・・。

 いずれにしろ、若いときは手を動かす研究者(博士課程・ポスドク)で、そのあとセカンドキャリアを考えていくという、サッカー選手スタイルを考えてもよい時期だ。

 博士をとっても「使えない」なんて、いったい博士課程はなんなんだ。能力を身につける場所じゃないのか。あ~、国も大学も研究室もなにやっとるんじゃ~、なんてことにならないようにしてほしい。
 というか、もう当てにしないほうがいいのかも。


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