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ノーベル化学賞・専門家のコメントは? [日記・雑感]

 昨日、ノーベル化学賞の発表があった。日本人でないのでそこまで大きくは報道されていないが、各紙の報道の様子を比較してみたい。プレスリリースそのままの記事であることが多いので、受賞理由などの内容には大差がないが、そのなかで独自取材と思われるのが、専門家のコメントだ。

まずは、朝日新聞

野依良治・理化学研究所理事長は「触媒は生き物みたいなもので、非常に複雑で本当の構造や機能がわかりにくい。触媒金属の表面で起こる化学反応を解明した」と話した。

 ノーベル化学賞受賞者で知名度もある。言っている内容は平凡だが、こういうコメントは記事に箔をつけるようなところがあるから、有名であるほど、そして大物であるほどよい。野依先生クラスになるとどんな分野だろうと、コメントを求められるのかもしれない。

次に、毎日新聞

川合真紀・東京大教授(表面化学)の話 エルトゥル氏は化学反応だけでなく、固体表面の原子構造や電子状態を物理的にもきっちり解明し、触媒の探索などの応用につなげた。社会への寄与も大きく、学会では毎年、ノーベル賞の呼び声が高かった。若い研究者の教育にも熱心で、会った人みんながファンになってしまうような人だ。

 こちらは、野依先生よりは知名度は劣るものの、近い分野の研究者をきちんと見つけてコメントをもらっている。「会った人みんながファンになってしまうような人だ」という、本人を知る人だからこそ分かる受賞者の人となりを引き出しているので成功といえるだろう。

 読売・日経・産経・時事通信・共同通信は、専門家のコメントがなかった。
 
 そのほか、10月10日の誕生日に受賞したという”ちょっといい話”、物理学賞に続き「日本国際賞」の受賞者がノーベル賞を取ったという”日本も捨てたもんじゃないぞ話”が、記事の締めになっている。

 でも、僕が気に入ったノーベル賞関連報道は、静岡新聞。「戸塚氏(富士市出身)受賞ならず ノーベル物理学賞」。きっと記者が戸塚先生の実家やら、同級生やら、取材して回っていたんでしょう。でもそれが記事になるのはすごい。この記者は、戸塚先生以上にがっかりしていたに違いない。

 今日は文学賞の発表。日本人では村上春樹さんの名前ばかりが取りざたされている。そろそろアジアからと去年も言っていた気がするが、今年はアジアそれも日本からとなるのだろうか。


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