ノーベル化学賞 [日記・雑感]
今日は、ノーベル化学賞の発表の日だった。毎年のことだが、予想をしてみたりもする。知っている人だったり、自分と近い分野だったりするとうれしいので、誰々はどうだろうとか、でもまだ波及効果はそこまでないしとか、いろいろと考えてみる。いったいどういう基準で選んでいるのかわからないが、化学賞に限っていえば、最近は扱う分野が広がってかつ細分化されているために、化学者なら誰もが知っているというような受賞者はなかなかいない。そこで今年は、分野間のバランスをとっているのではないかとの仮定のもと、どんな研究が受賞するかを予想してみた。
昨年のコーンバーグ(転写の研究)は分子生物学の領域、一昨年のグラブスらは有機合成化学、2004年、2003年は分子生物学、そして2002年の田中耕一さんらも生命科学への貢献が大きい。2001年、野依先生らは有機合成化学、2000年の白川先生は高分子である。こう見てみると、2000年代に受賞しているのは、有機合成化学(いずれも触媒の開発に対して)と生命科学に深くかかわっているものばかりである。となると、そろそろ無機物を対象にした研究が来るのでは、とここまで予想した。知っている研究者がなかなかいない中、思いついたのが光触媒の藤島先生、あとはカーボンナノチューブの発見の飯島先生だった。
そして、発表の時間。ちょうどデスクワークをしていたということもあり、ノーベル財団のホームページを何度も読み込みながら確認したところ、・・・・知らない人でした。でも有機化学ではないってところは当たったかな。
年に一回の、ちょっとした楽しみでした。
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