科学番組のアフターサービス [科学コミュニケーション]
一つ前のエントリーで、サイエンスカフェのアフターサービスについて書いた。そこで、ついでといっては何だが、科学番組のアフターサービスの試みを紹介したい。
その番組は、NHKスペシャルで放送された「立花隆 最前線報告
サイボーグ技術が人類を変える」だ。その番組と連動して、ウェブサイト「SCI(サイ)」が立ち上がった。制作したのは、東京大学で1、2年生向けに開講されている立花ゼミの学生である。立花さんはこの秋から東京大学の科学技術インタープリター養成プログラムの特任教授をしており、その一環で学部生向けにゼミを開いている。このホームページは、その第一弾だ。
主な内容は、番組をサポートするようなウェブサイトの紹介だ。ただそれぞれに学生の短い解説がついているのが親切だ。視聴者がさらに詳しく知りたいと思ったときに、このウェブサイトを見ればやさしいものから専門的なものまで、さまざまな情報を得る助けになる。
そしてもう一つの柱であるのが、掲示板だ。番組終了後に開設されてから、非常に多くの書き込みがある。感想や疑問に加え、自分の体験を踏まえた意見など、番組から発展して話が進んでいる。書き込みに返信がついて議論になっている箇所もある。でもうがった見方をすれば、某匿名巨大掲示板でもこういう話はされているだろう。せっかくなので、ここに立花さんやNHKスタッフ、あるいは取材を受けた研究者も加わって議論が発展すると良いと思うのだが、それは高望みだろうか。
このホームページが、今後どのような方向に行くのか、とっても興味がある。
・・・って他人事みたいに書いていますが、僕らインタープリターコースの受講生もなにかできないかな。
(余談)
友人・知人のブログや日記でも、この番組について書いている人が多い。コメントやトラックバックで、議論が生まれたところもある。番組をきっかけとして、議論やコミュニケーションが生まれる。あとはここに科学者や語り手が加わっていくことが大事だろう。
あと、ブログの感想を集約してみると面白いのではないかな。
コメント 0