SSブログ

サイエンスカフェのアフターサービス [科学コミュニケーション]

 札幌で第2回のサイエンスカフェがあったそうです。試行錯誤しながらのようですが、なかなか盛況だったようです。
 CoSTEPのスタッフである5号館のつぶやきさんが、サイエンスカフェについて書いています。その中で、

それと、1時間半で終わってしまうカフェはやはり尻切れトンボの不完全燃焼感が伴います。後半になってきて、お客さんもだんだんと乗ってきますし、いろいろと考えることもあるでしょう。さらには、家に帰ってから「そういえば!」といろいろなことが浮かんでくるに違いありません。そうしたことに対してカフェのアフターサービスがあるべきではないかとも思いました。


と書かれています。確かにそうなんですよね。せっかく面白くなってきて盛り上がってきたころに、終わってしまうんです。特に講師がお忙しい方だと、終わったらすぐ帰ってしまうんですよね。前回の札幌のサイエンスカフェでは、講演のあとで学生が各テーブルについて話をしたそうです。このように講演が終わってからも、その話題で盛り上がれるような仕組みがあると良いと思います。

 サイエンスカフェはサイエンスへの「入り口」でもあります。それならば、サイエンスの暖簾(これじゃ居酒屋か?)をちょっとくぐってみたお客さんを、さらに中へと誘い込む道筋を用意しておくべきでしょう。そこで、5号館のつぶやきさんはアフターサービスとして、ブログの利用を提案していらっしゃいます。

 そのためにブログを利用してはどうでしょう。カフェが始まる前にあらかじめエントリーを立ててアドレスを確定しておき、そのエントリーをホームページのように使うというアイディアです。参加者の方々には、当日そのアドレスを配布しておいて、カフェが終わった後しばらくの間はそこに補足情報を掲示したり、コメントやトラックバックで質疑応答などができるようにすると随分と効果的なアフターサービスができるように思います。是非、ご検討ください。


 サイエンスカフェを入り口にして、コミュニケーションがはじまるという仕組みです。興味を持った人はどんどん情報を得られるわけです。カフェと連動して、関連書籍やウェブページ、科学館などを紹介することもできます。サイエンスカフェのウェブサイトが、その名の通りポータルサイトになってゆくのもよいでしょう。さらに、そこにブログを通したコミュニケーションの場を作るというのが、新しいところだと思います。
 僕らがやったサイエンスカフェでは、ホームページに掲示板を用意しました(いまは閉鎖しています)。残念ながら書き込みは少なかったのですが、家族連れから感謝の言葉があったり、こちらからさらに情報を教えたりということがありました。
 また、大阪にあるJT生命誌研究館では、ホームページに掲示板を設置しています。来館者からの質問に、スタッフや研究員が回答しています。時には、館長の中村桂子さんみずからがコメントしていることもあります。中村さんが書いたエッセイに対しての感想が書き込まれ、中村さんがそれに答えるという場面もあります。まだQ&Aのような形で、話が発展していかないところがありますが、アフターサービスの好例だと思います。
 
 くどくなりますが、僕はサイエンスカフェに「社会(地域)が科学を育てる場」としての機能も期待しています。アフターサービスというか、イベント終了後の意見交換の場は用意しておくべきだと思います。

 スタッフや応援団がたくさんいるとのことですので、サイエンスカフェ・ブログができるのを楽しみにしていますよ。なんて、遠く東京からプレッシャーをかけてみたりします。


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(3) 
共通テーマ:アート

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 3

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。