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さだまさしは元祖ラッパー? [音楽]

▼昨日深夜にNTV系の音楽番組「音楽戦士Music Fighter」に、さだまさしが出演していた。シーモネーターというヒップホップ系の歌手が、”超大物”の名曲をカヴァーするという。そこで選ばれたのが、なんと・・・さだまさし。”超大物”なのかどうかはさておき、選曲は「関白宣言」。「お前を嫁にもらう前に言っておきたい事がある~」ではじまり、「めしはうまく作れ」「いつもきれいでいろ」「俺より先に死んではいけない」などと早口で歌い上げ、そして「愛する女は生涯お前ただ一人」と高らかに”宣言”する。確かにメロディーというよりは台詞であり、ラップに通じるところがあるのかもしれない。以前、「SMAP×SMAP」でも、歌詞はそのままでラップ調に編曲されてSMAPが歌っていたことがあった。さて、今回は・・・と期待していたところ、「関白宣言」をモチーフにして歌詞も今風に作り直したものだった。さだまさしの感想にもあったとおり、歌詞も聞きやすく、「関白宣言」の”心”を受け継いだラブソングとなっていた。この曲は「関白」というタイトルで、3月に発売されるというので楽しみである。
http://www.yomiuri.co.jp/hochi/geinou/jan/o20050127_90.htm
▼ちなみに、「関白宣言」をモチーフにした楽曲としては、さだまさし自身による「関白失脚」のほか、沢知恵の「逆・関白宣言」がある。「逆・関白宣言」は女性から夫になる男性に対して、「私より先に寝てはいけない」「炊事、洗濯、掃除に裁縫 自分のことは自分ですべし」と”宣言”するもので、面白い。
▼番組の話に戻ると、途中、さだまさしは自分は元祖ラッパーだと言っていた。「ねこ背のたぬき」という曲である。「ねこ背のたぬきがね ねこ背のたぬきがサ ねこ背のたぬきがヨ ・・・・・・・・。 おこぜのサシミをね 買って帰ったってサ」と小声で言い続けるいう、意味も良く分からない歌である。個人的には非常に好きなのだが、かなりマニアックな部類の曲と言えるだろう。さだまさしの数ある歌の中でも異色の存在で、たしかに”ラップ調”である。「ねこ背のたぬき」が発表されたのが1985年だから、日本で最初のラップのひとつかもしれない。
▼また、さだまさしの曲は歌詞が長く、そのため一小節に多くの言葉を詰め込むことが多い。これは、ストーリー性豊かな楽曲に顕著である。「パンプキン・パイとシナモン・ティー」「風に立つライオン」などは、32分音符というかもうすでに譜面に書くのが困難なほどである。ニューミュージックやフォークを通しても、これほどまでに詩を詰め込む歌い手を僕は知らない。これで韻を踏み、リズムを変えれば、ラップになるのかもしれない。
▼とにもかくにも、さだまさしをラップにアレンジした「関白」には期待したい。女性蔑視と批判され論争を生み出した「関白宣言」だが、今の若者に「関白」はどう映るのだろか。


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