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高校生からのお礼・適齢期? [日記・雑感]

▼4月のはじめに、ある高校の生徒が研究室見学に来たので、案内をして、そのあとで彼らとしばらくお話をした。そしたら先日、高校の先生から丁寧なお礼と、高校生の感想文が送られてきた。僕のことを名指しで書いている人も何人かいて(「博士課程3年の人」とかいている人もあったし、名前を覚えてくれている人もいた!)、とてもうれしく思った。「化学という学問の(中略)奥深さを感じた」なんていうほど、多くの刺激を受けた生徒もいた。そして、一番うれしかったのは、「私たちの発想も受け入れてくださり、少し話をしているだけでも、どんどん可能性が広がっていくようで、とても楽しかったです」という感想。高校生とはいっても研究の話をしたら、「こういう場合はどうなんですか?」「こういうことはできないんですか?」なんていうアイディアが、彼らからどんどん出てきたのだ。彼らが思いついたことに基づいて、「こういう実験をしてみればいい」「最近似たようなことを考えた論文が発表されてたし、いい線いってるね」なんていう話をしたのを、とっても楽しんでくれたようだ。もちろん基礎知識が少ないので的外れだったり無謀だったりということも多かったが、こういう自分の頭で考えて発想する力っていうのはとっても大切だと思う。研究を続けていると、どうしてもある枠組みの中で考えてしまうようになりがちなのだが、高校生と話していて僕自身も非常に刺激を受けた。なんでD3にもなってこんな雑用をやっているんだって言ってくる人もいるけれど、これだってサイエンスの醍醐味を感じられる時間なんだけどな。
▼科学研究機器のカタログを見ていたら、「て・きれいき」という商品を発見。手や指先を洗浄する機械だそうだ。ときどきこういう面白いネーミングの品物を見つけると、一日がちょっと楽しくなる。


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コメント 2

まちこ

>なんでD3にもなってこんな雑用をやっているんだって言ってくる人もいるけれど、これだってサイエンスの醍醐味を感じられる時間なんだけどな。

サイエンスコミュニケーションの課題と可能性が凝縮された一文ですね~
by まちこ (2007-04-25 22:57) 

けけみ

確かにそうですね。
科学者・研究者にとっても、サイエンスの醍醐味を感じられるようなサイエンスコミュニケーションじゃなきゃだめだと思います。
by けけみ (2007-04-26 23:43) 

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