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Twitterはじめました [日記・雑感]

ご無沙汰しております。

年末の忙しい時期ですが、Twitterはじめました。

本名で検索してみてください。

東大でランチセミナー:ノーベル賞受け 学生有志ら [科学と社会]

 ノーベル物理学賞、化学賞の日本人同時受賞を受け、さっそく東大では学生有志によるランチセミナーが開かれた。
 開催したのは、東大理学系研究科の横山広美準教授と学生・若手有志が立ち上げた団体”0to1”。土曜日などを使って、アウトリーチ活動や科学コミュニケーションについて考えるかたわら、最近のサイエンスの動向やお互いの研究について発表するランチセミナーを開いている。今年のノーベル賞を受賞したのは、素粒子物理学の研究者と緑色蛍光タンパク質GFPの発見者ら。そこで、理学研究科で素粒子論を研究している大学院生、GFPを使って研究している大学院生らが、ノーベル賞の業績を紹介し、さらに自分たちの研究とのつながりについて解説した。
 物理学賞を受賞した小林氏は毎日新聞の取材に対し、「(独創的な研究をするには)いろんな可能性を用意することが重要です」と語っている。同席した江崎玲於奈氏も「自由闊達(かったつ)な雰囲気が必要ですね。いろんな分野の話し合いも大事でしょう」と同調した。同じ理系といっても、隣の研究室が何をやっているのかなかなか分からないほど、最先端科学は細分化されている。0to1のランチセミナーのような場こそが、いま求められているのだろう。
 ランチセミナーの様子は、0to1のブログで見ることができる。


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ノーベル化学賞 [日記・雑感]

 さきほどのエントリーでは、化学賞についてなにも書きませんでしたので、ちょっと感想を書いてみます。
 「そろそろ化学賞の発表だなあ」などと話しながら夕食を取ったあと、研究室に戻ろうとしたら、大勢の取材の人が建物にどんどん入ってきました。なんだこの騒ぎはと思いながら、研究室に戻ってwebをチェックしたところ、日本人の下村脩先生が受賞されたとのこと。でも正直なところ、お名前は知りませんでした。しかし、受賞理由となった緑色蛍光タンパク質(GFP)くらいは、知っていました。
 日本人ということで喜ばしいことですが、正直な感想は、また生命科学系の研究が受賞したのかというものです。2000年に入ってからは、田中耕一さんらの受賞(生体高分子の構造解析法の開発)をはじめ、細胞膜のチャネルの研究や、ユビキチン、一昨年のコーンバーグ(真核生物の転写機構)と、生命科学分野に近い研究が化学賞を受賞しています(もちろんそれ以前も、多くのいわゆる分子生物学分野の研究者が化学賞に輝いています)。化学の幅広さということでもありますが、「化学科」を卒業した身からすると、少し寂しい気もします(といってても、僕の研究は生体機能関連化学というジャンルにもなるので、)。
 とはいえ、今回のGFPのような、タンパク質や生体物質にくっつける「目印」の開発は、化学の中でも大きな分野に発展しています。そういった意味では、生命科学の発展に大きく寄与したばかりか、化学の研究の大きな潮流の原点ともいえるのと思います。
 それにしても、下村先生を輩出した名古屋大の研究室からは、岸義人先生、中西香爾先生と、ノーベル賞級の先生方が出ています。お二人とも、ハーバード大、コロンビア大と「頭脳流出」組になるのでしょうが。

 ノーベル化学賞はさておき、来週は楽しみな実験・測定が2つあります。どんな結果になるか。それが気になって、ほかのことが手に付かないんですよね。なのに、久々にブログを更新しちゃったりするのが不思議。

ノーベル賞におもうことなど [科学と社会]

 今週はノーベル賞ウィークでした。日本人および日本出身者が、合計4人も受賞されたということで、素直に喜びたいと思います。
 基礎研究に光があたったというのはたいへん嬉しいことではありますが、ノーベル賞を取ったから「加速器の誘致を」とか「予算を」という論理はいかがなものかと思います。むしろノーベル賞を取らなければ意義を社会に訴えられない科学研究っていったいなんなんだろうと感じます。ノーベル賞を取った、何十年前の業績だけでなく、いま進んでいる現在進行形の研究にももっと注目してほしいと感じます。小林益川理論だけでは説明ができない謎がまだまだ残っていて、日夜頭をひねっている研究者がたくさんいるのです。GFPに取って代わる、次世代のプローブを作ろうと、さまざまな実験がおこなわれています。
 「受賞よりも、自分の理論が実験で実証されたときの方が嬉しかった」益川先生のこの言葉は、科学者としての正直な気持ちだと思います。

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元気です [日記・雑感]

 ご挨拶が遅れましたが、4月から名古屋でポスドクをしております。新しい環境で新しい研究を始めました。この1ヶ月は実験の手の動かし方に慣れるのに必死でしたが、これからはもっと頭の動かし方に慣れなければと思っているところです。研究室にとっても、そして僕にとっても、単なる今までの延長線ではないものを生み出したいのですが、なかなか難しそうですね。
 先週末には用事があって、東京に帰りました。ついでに、とある集まりのランチセミナーに顔を出してきたのですが、非常に活気があってよかったです。様々な自然科学分野の学生が集まって議論できるコミュニティーが、わずか一年弱ながらでできあがったことは、とてもうれしく思います。こういうところから新しいアイディアが出てきて、10年後、20年後に花開くことを期待しています。
 研究室にも行きましたが、当然ながらそちらはあまり変わってませんでした。何人かとお昼を食べて、根津のつつじ祭りに行きました。小雨の降る中に咲き乱れるつつじもなかなかよいものです。

 つつじ咲く 小道を行きたる 君が傘
 
              根津神社にて 2008.4.26.


  
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卒業します [日記・雑感]

 しばらくブログから遠ざかっておりましたが、その間に無事に博士論文の審査もとおり、この3月で大学院を卒業することになりました。4月からは東京を離れますが、ポスドクとしてまた新たな研究を始めることになります。本当ならば、一人ひとりにきちんとご挨拶したかったのですが、片付けと引越し準備でバタバタしているためブログにて失礼いたします。
 思えば今の研究室に配属になったのが、いまから6年前のこと。そのころは博士課程修了なんて、遠い遠い先のこととしか思えませんでした。6年というのは長いようで、過ぎてみればとても短いものですね。
 ともかく、みなさんどうもお世話になりました。これから新しい場所で新しいことに取り組みますが、僕に何ができるのか、そして何を生み出せるのか、楽しみです。

あけましておめでとうございます [日記・雑感]

▼あけましておめでとうございます。昨年はほんとうにいろいろな方々にお世話になりました。
▼このブログも好き勝手に書いているだけですが、いろいろな方に読んでいただいているようで、ありがとうございます。2005年の元日に始めたので、今年で4年目になります。日記や雑感がほとんどですが、科学と社会について意見を書いたら、さまざまな反響をいただいたこともあります。コメントやトラックバックをいただいてもなかなかきちんとお返事できなかったことも多く、心苦しいのですが、それでもここでの「出会い」からいろいろなものが生まれてきた気がします。
▼今年は長かった学生生活に終止符を打ち、新たな生活に乗り出す年になります。環境が変わることに不安もありますが、それだけ可能性が広がると思うと楽しみでもあります。
▼今年もよろしくお願いいたします。


今年もありがとうございました [日記・雑感]

 今年も、あっという間に過ぎてしまいました。残すところあと一日です。今年もほんとうに多くの方々にお世話になった一年でした。一年を振り返ると、なんといっても博士課程の最終学年ということもあり、博士論文との奮闘の年だったと思います。いろいろ環境も変わったり、研究も思い描いたとおりにはいかなかったりと、けっこう大変でしたが学ぶことが多かった一年でした。多くの方々から励ましのメッセージをいただき、ありがとうございました。まだ博士論文の直しや、投稿論文や、最終審査などがあり、しかも出て行くまでにやっておきたい実験もいくつかあって(そうして今日もちょこっと実験しに来ているわけです)、ぜんぜん気を抜けないのですが、卒業までもう一息がんばりたいと思います。
 その他に今年の大きな出来事といえば、サイエンスクラブというイベントの開催や、大学の研究科でのサイエンスコミュニケーションの集まりの立ち上げでしょうか。どちらも僕自身は主体的に関わることはできませんでしたが、ときどきミーティングに参加したり、好き勝手な意見を言ったりしてきました。一人ではとうていできないようなことが、こうやってみんなで集まることによって実現できる。そんな当然といえば当然のことをあらためて気づかされました。
 さて、多くの方々から来年度の行き先について聞かれるので、書いておきますが、まだ決まってはおりません。ただ、サイエンスの研究を続けていこうと考えており、ポスドクなどを探しているという状況です。少し研究の幅を広げたいので、今までやっていた領域から少しはみ出たところで冒険したいというのが希望です。そう言うと「サイエンスコミュニケーションの仕事はしないの?」と、残念そうに言われてしまうのですが、時間さえあればどこかで何かを始めると思いますので安心してください。
 ほんとうに2007年、どうもありがとうございました。
 また、来年、2008年も、よろしくお願いいたします。


結婚式・M1・ケーキ [日記・雑感]

▼クリスマス三連休ですが、研究室にいます。年々、クリスマスに研究室にいる人数が増えているような気がするのですが、みんな研究室が大好きなんですね。僕のいる部屋は、ほかの人がみんな帰っちゃったので、インターネットラジオでクリスマスソングを聴いています。ひさびさに山下達郎聞いたなあ。Slient Night♪〜のあとの、Oh Yeah〜みたいなの、力入りすぎ。

▼土曜日は仲間の結婚式の二次会でした。新郎が緊張していておもしろかったです。ほんとお幸せに。でもケーキを食べそびれてしまいました。残念。幸せついでで、飲み過ぎてしまいました。
▼昨日はMー1を見るために早々と帰宅。笑い飯、年々下がっている気がする。あのタイプのネタをなんで選んだんだろうか。前半がなんだか不発で、敗者復活を楽しみにしていたので、サンドウィッチマンには楽しませてもらいました。
▼今日は、研究室にケーキとシャンパンを買ってきてくれていたので、来ている何人かで食べました。ひさびさにケーキ食べたなあ。

▼でやっているのはD論と、休み明けのセミナーの準備。間に合うかな・・・。


D論提出 [日記・雑感]

▼一昨日、カビキラーでお風呂の壁を洗おうとしたら、ノズルの横から液が漏れてきて、手が一日中、塩素臭くなってしまいました。注意書き通りに手袋をするべきですね。研究室でこの話をしたら、「化学やってるくせに」と言われました。でも研究室で使う次亜塩素酸ナトリウム水溶液と違って、ご家庭用で界面活性剤で泡立っていると、やっぱり油断しますね。

▼それはともかく、とうとう博士論文を提出しました。とうとうというか、とりあえずというか。提出といってもまずは事務の書類チェックだけでした。教授(=主査)が海外出張だったので、渡せるのは週明けなので・・・(以下略)。
▼来週は来週でセミナーで研究報告をしなくてはならないのですが、最近は、中間発表準備、投稿論文書き、D論書き、と論文用にデータを揃えたりといったことで、新しい実験ができていないので・・・(以下略)。試したい実験のアイディアはいろいろあるのになあ。


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